MVNOの電波は弱い?帯域制御や通信速度が下がる理由を解説

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 「格安SIM」「格安スマホ」などと呼ばれるMVNOはドコモ・au・ソフトバンクなどのMNO(自社で通信インフラを持ちサービス提供している事業者)の電波を借り受けてサービス提供をしています。MNOの電波が使えて安いならそちらのほうがオトクに見えますが、実は帯域の問題などサービススペックだけではわからない弱点がいくつかありその点は事業者毎に違いがでます。この記事はMVNOとMNOの決定的な違いとなる帯域制御の仕組みについて解説しています。

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MVNOとMNOの関係

 MNO(Mobile Network Operator)とは物理的な通信網を自社で保有し、自社のインフラで直接ユーザーに移動体通信サービスを提供する事業者です。ドコモ・au・ソフトバンクや直近では楽天モバイルがMNOにあたります。
 MVNO(Mobile Virtual Network Operator)は「通信網を自社で持たず移動体通信サービスを提供」する事業者のことで、MNOの通信インフラを借り受けることでユーザーに通信サービスを提供しています。
 MNOとMVNOの契約形態は「単純再販型MVNO」「レイヤー2接続MVNO」に分かれており多くの事業者が「レイヤー2接続MVNO」になります。
 
 単純再販型MVNOとは、MNOの保有する通信設備に加えサービス内容もそのまま借り受け、名称だけ変更して提供するタイプです。
 
 レイヤー2接続MVNOとはMNOから通信帯域単位でネットワークを借り受けて提供するタイプです。通信するために帯域幅を借り受けますが中継装置の制御をMVNO側で行うためユーザー認証やセッション管理ができ、サービスのカスタマイズが可能です。レイヤー2接続の普及とともに参入が増えており、現在国内のMVNO事業者の多くはこのレイヤー2接続MVNOです。

 上記以外にも、中継装置をMVNO事業者が持たずユーザー認証やセッション管理をMNO側で行うレイヤー3接続というタイプも存在しますが独自のサービスを組みづらいためあまり利用されていません。

レイヤー2接続を利用したMVNOの仕組み

接続の構成

 電波をユーザーに届ける基地局は光ファイバーなどを経由し事業者のサーバーに接続されることで課金管理・ユーザー認証などを行っています。事業者からユーザーまでの通信設備は下記のような構成になっています。

 MVNO事業者サーバーと交換機の間に「POI(Point Of Interface):相互接続点」という接続点があり、MNOはこのPOIでMVNO事業者の利用できる帯域を制御しています。

帯域・帯域制御とは

 帯域とは一度にデータを流せる量の事を指します。例えば1秒間に1Gbpsの帯域が使用できるサービスであればスペック表記は「1Gbps」となります。※周波数における帯域とは意味が異なります。
 ドコモのMVNO事業者向け説明資料では10Mbps の帯域幅で414,368円の金額をGTP接続料として徴収するとしています(Xiサービスの場合)。ということは1Gbpsの帯域幅を確保するにはその100倍のコストがMVNO事業者に必要になるということです。ユーザーは月間の通信量の総量でプランを選択(総量を超えると低速化)しますが、通信事業者側は毎秒の最大通信量でMNOとの契約を調整しているため考えかたが異なり、ユーザー側の通信量がプランに定められた月間の容量を下回っていても速度の低下が起こることがあります。
 そのためMVNOにおけるネットワークの増強とは、MNO(docomo・au・SoftBank)とMVNOの間のPOIの回線帯域の増強を行うことを指します。POIの制御とユーザーが行う通信の総量のバランスが悪い(=通信品質確保へのコストをかけていない)事業者は毎秒の帯域制御が大きくなり、サービススペック上の理論値と実態がおおきくかけ離れた結果になってしまうということになります。
 帯域制御が大きくかかるということはユーザー側端末の受信・送信データ量の揺らぎが大きくなるということなので、データ通信だけにかかわらず通話品質にも影響します。

通信品質をMNOと比較した場合

 当然ですがMNOは自社で通信インフラを運用しているため、POIによる帯域制御がありません。MNOが帯域制御と表現するのは「特定のユーザーが大容量の通信を継続的に行っている」「P2P等の特定アプリ」「災害時」の3点のみで一般的な使用に於いては帯域制御がかからないと考えて問題ありません。(一つの基地局に対して急激にトラフィックが増加した場合などで、その基地局を利用しているユーザー全員が等しく低速化するケースは存在します)そのためMNOとMVNOの通信品質は全くの別物と考えるのが間違いないでしょう。

サブブランドの扱い

 ソフトバンクはワイモバイル、auはUQモバイルといったサブブランドを設けています。サブブランドに関してはPOIによる帯域制御がないため、通信品質はMNOとほぼ同等と考えてよいでしょう。

MVNOの利用に向いている人は

 前項のとおりMVNO事業者は帯域幅に応じてコストが上がるため低用量~中容量のユーザーがオトクになるケースがほとんどです。10GB / 月 以上の通信を継続的に行うのであればMVNOを選択するメリットは少なくなります。
 また、やっかいなのがPOIによる帯域制御で、時間帯などの利用状況により回線品質が大きく異なってくる可能性が高くなります。

 上記2点から、大容量通信は行わなず回線スピードの安定性を求めないユーザーはMVNOの恩恵を受けられると考えられます。

まとめ

 いかがだったでしょうか?端末分離や解約条件の緩和などMVNOには追い風となるニュースが多いですが、リスクを踏まえたうえで契約をしたほうが良いでしょう。
 また楽天モバイルであればRakuten UN-LIMITの利用で楽天回線エリア内はインターネット無制限で使い放題・全国どこでも通話料無料(楽天LINK使用時)とMNOの中では格安の料金で使用が出来ます。
 解約金もかからない為、MVNOを検討する前に一度試してみるをおすすめします。

 ここまでお読みいただきありがとうございました。

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